皆さん、ナマズ釣りしてますか?
今回のテーマは、ナマズのルアーフィッシングについてです。
記事にするべく検証を重ねたり他県の状況を聞いたりしていくうちに、書いてる途中の記事を全文ボツにしようかなと思うほどナマズの捕食の傾向や行動パターンに地域性がある事がわかってきました笑
通い慣れた水路でさえ時期と時間帯で例外も多発したり…。
さらに、話を聞く限りでは関東圏のとある水系のナマズは僕の知るナマズと真逆の動きをしているようです。
四国・関西の一部の限定的なエリアで感じた事や、自分の最近のナマズ釣りについて書き散らかしていくので、「こういうパターンもあるんだな」「こういうのもアリだな」という一つの例として役立てて貰えれば嬉しく思います。
最近、友人と同じフィールドでナマズ釣りをしていても、ちょっとしたコツで釣果に差が出る事が増えてきたので、僕なりにナマズ釣りについて思う事や感じたことを言語化できればなと。
私見を書き連ねていきますが、興味のある方や、既にやっている方の参考になれば幸いです。
この記事は、久しぶりにナマズ釣りをやってみたい友人に向けての内容でもあります。
なのでおそらく上級者の役には立たないです笑
前置きが長くなりましたが、本題に。
結論から言うと
・ナマズがたくさんいる場所を見つける
・見切りは早く、テンポ良く。
・タックルセッティングを突き詰める。
・キャスト精度を高める
です。
以下でざっくり解説していきます。
ポイント選びのコツ
マナマズは日本の広い範囲に生息していますが個体数も生息密度も河川やポイントによって、まるでバラバラです。
複数のポイントを回ってナマズの生息密度が高い河川や水路を見つけ、その中でも特にナマズが集まりやすいエリアを見つける事が出来ると釣果アップに繋がる上に、色々なルアーを試す良い練習にもなります。
しかし実際に新規ポイント探しをしていると、めちゃくちゃ個体数の少ない河川や水路に当たる事があります。そんな場所でも初手であっさりナマズが釣れたりするんですが、そうなってしまうと「ここナマズおるやんけ!」ってな具合でテンション上がってひたすらルアーを投げ倒して、結果的に虚無の時間を味わう事がありました。
そこで、フィールドで探すべきはナマズだけでは無いですよ。というお話を。
色々なフィールドを回ってみてナマズがたくさんいるなと感じた水辺の特徴を挙げていくと、以下のようになります。
・コイやフナがそこそこ生息している(はっきりした因果関係は不明、幼魚を食ってる?)
・オイカワなどの小魚(ベイトフィッシュ)がたくさんいる
草むらや田んぼが近い(カエルはもちろん、バッタやイナゴなどの虫も餌になる)
・エサとなる甲殻類もいる(ザリガニやテナガエビ、カニ)
・水生植物や藻類が茂っている場所がある
・水生植物がなくても、テトラが川沿いにあったり、水中に障害物がありしてナマズが身を隠せる場所がある。
・流れが緩やかで、ディープエリアとシャローエリアが混在している
・他の水路と接続している(大きめの河川と繋がっているなら尚良し)
といった感じです。
当然ですが餌となる生き物がたくさんいる水辺ほどナマズの個体数も多いです。
カエルを好んで食ってるイメージですが、水面に落ちた虫なども食べているので虫パターンという考え方も出来ますし、オイカワなどの小魚がいる河川ではフィッシュイーターとしての側面も非常に強いです。

オイカワは夜になると網で掬えるほど大人しい。なるほど、ナマズに食われる訳だ…
夜間、流れ込みで待ち伏せして、水面に小魚を追い込んで捕食している光景を何度も見ました。
ナマズそのものを探すだけでなく、餌になりそうな生き物や、身を隠せる水生植物、岩場などがあるかどうかを探してみましょう。上記した特徴が多く当てはまり、総合的にみて雰囲気を感じる場所ならば高確率でナマズを見つける事ができるかなと思います。
ポイント探しにおいて、あんまりナマズの雰囲気が無いポイントなら時間をかけて狙わずに、早々に見切りをつけて移動する方がナマズ発見に繋がりやすいかなと思います。
丸一日釣りをしてもナマズの密度次第で釣果はガラリと変わります。
目視出来るナマズが増えるとチャンスも増える。
濁った河川や水路なんかによくいますが、クリアウォーターにもバッチリ生息しています。でも人間の気配を察知しやすいのか、日中だとすぐ警戒して隠れてしまうイメージでちょっと難しいです。
とはいえサイトで見つけて直接的にアプローチできるというのは大きなアドバンテージになります。
ある程度透明度があって水深が1m程で、キャストして対岸まで届く幅の水路や河川が僕の好みです。なかなかのワガママですね(笑)
少々濁りが入っていても底まで見える程度の水質と水深のポイントを選んで、ナマズをシルエットで見つける事を意識すると、釣果アップに繋がります。
はっきり目視するのが難しくても、シルエットを見つけるだけでもかなりチャンスは増えます。
クリアウォーターのポイントで複数人で釣りをしていると、他の人より先に目視でナマズを見つけられるかどうかで釣果の差が大きく出てしまう印象です。友人が攻め終わった後ろを付いていくと、普通にナマズが残ってたりします笑
時々、魚だと思ってゴミに向かって一生懸命ルアー投げたりしてる時もありますが…。
ナマズそのものが見つけにくい場合、いつものポイントから離れて新規フィールド探しに出かけてみるのも良いのではないでしょうか。
見えない所から飛び出してくるのが面白いんだよ!って考え方も、もちろんアリですけどね(笑)
狙い方の一つとして参考になれば良いなと思います。
実は食べてもウマい
お前また味の話かよ…とツッコミが入りそうですが…(笑)
鮎が上ってくるような綺麗な水質の河川で釣ったナマズは本当に美味しいです。
魚体もなんとなく綺麗な気がします。
見た目がニョロリとしていて、うなぎよろしく蒲焼が美味しそうな印象でしたが、実際に何度か食べてみると身がギュッと締まっていて、唐揚げ等の食べ方が美味しいなと思います。
ナマズの料理についてはまた別記事で詳しく書きたいなと思います。興味のある人は是非笑
数匹さばいてみて気づいたのですが胃袋から砂利がたくさん出てくる事がありました。エビやカニ、ハゼなんかを食ってる時に一緒に飲み込んだのかなと…。ラバージグでよく釣れるのも納得です。
それでもトップウォーターで釣りたいのが我ら釣り人…。
ナマズ釣りは手返し命…と僕は思う。
他のルアー釣りにも共通してると思う事ですが、とにかくポイントを効率良く撃っていく事がナマズのキャッチに繋がっているように思います。濁りが効いて水深もそこそこあり、サイト戦略に向かないポイントでは特にそうかなと。
夜間や濁りでサイトフィッシングが成立しない状況も当然ある。だから手返しよく撃ってチャンスを増やす。
食い気のあるナマズが居れば割とすぐ反応が出るという強気の考えのもとポイントを攻めているので、反応が無いのに同じコースを何度も通すという事は僕の場合、ほぼありません。
ナマズが着いてそうだなと思う場所でも、ルアーを通す角度を変えても反応が無い場合は1ヶ所にキャストするのは多くても3投ほどでしょうか。
例外的に、「このピンポイントにナマズが着いてるんだけど、ルアーになかなか出ないな…」って時はしつこく投げたりしてます。
が…、海の穴釣りと同じ感覚で、1つのポイントで粘っても激的な釣果に繋がる事は少ないので、見切りをつけて次に移動するのが吉です。
障害物の少ない場所ではナマズは岸沿いに着く事が多いので、キャストして対岸に届く程度の河川や水路ならば
・対岸の岸際に等間隔に流れを切っていくイメージでルアーをキャストする。
・移動しながら手前の岸沿いを下流、上流と引いていく。

雑な画像でスミマセン
これらの繰り返しです。
対岸の際から自分が立っている足元までルアーを引き切るのも良し、着水した位置から1mぐらいまでルアーを引くだけでも良し。ポイント次第、気分次第な釣り方でもOKですが、
見切りは早く、テンポ良く。です。
僕が思うリーダーラインの重要性
先程まで手返しの話をしましたが、それに関連する内容としてリーダーラインの事も。個人的にリーダーラインはかなり重要だなと思ってます。
結論から書きますと
・糸絡みを減らす事で手返しを良くする
・再度キャストする時にトラブルを減らす
・フックがPEに刺さることを避ける
では順番に。
PEにルアー結束して、リーダーラインは使ってないよ!って人、結構いますよね。基本的に自由な釣りなので思い思いのスタイルで良いと思うんですが、糸絡みが気になる人は是非参考にして貰えればと。
PEラインを使ってトップウォータープラグをキャストするという前提で語っていきます。
PEラインは水に浮くのでトップウォータープラグとの相性が非常に良く、糸そのものが伸びないのでアクションのキレも良くなります。ですが柔らかくて糸にハリがなく、水に浮く性質も相まって、リーダーライン無しでルアーに接続するとルアーフックに絡むことが多いです。
最高のキャストが決まったのに着水時に既に糸絡みしてたら萎えますよね(笑)
糸絡みを直す手間とストレスを少しでも減らして快適にルアーをキャストしたい!という事で僕は40lb〜60lbまでのリーダーラインを30cmから50cmという短さで組んで、スナップでルアーを結束しています。
先端だけパリッと張りのある糸が存在する事でPEラインのメリットを享受しつつ、デメリットを消すという事が出来ます。(とはいえ糸絡みがゼロになる訳ではないのですが、回数激減、直すのも簡単で快適です)
非常に短いリーダーラインなので、自分はラインの浮き沈みや比重の影響は特に気にせず、持っているフロロラインを使っています。専用品はワイヤーですし、リーダーラインは浮いてても沈んでも良いかなと思ってます。
ナマズはご存知、捕食が非常に下手です。
当然ミスバイト連発も。
ミスバイト後、ルアーを動かしておかわりバイトしてくれるなら良いのですが、ナマズがルアーを見失ってコースから外れたりして、やむを得ずルアーを回収して2度3度のキャストをしなくてはならない状況が必ずあります。その際にルアーフックに糸絡みをしてしまうと、絡みを直している間にナマズが食い気を無くしたり警戒して泳ぎ去ってしまったりして、チャンスがそこで途絶えてしまう事が良くありました。
食い気が立ってテンションが上がっているうちに素早く鼻先や目の前を通るコースにルアーをキャストしてやる事が肝心で、
特に警戒心の強い個体などは2度目、3度目のバイトが無かったりするので、僕は可能な限り1キャストでライントラブル無く食わせたいという思いから操作性と手返しを重視してリーダーラインを組んでいます。
糸絡みした時にフックの先端がPEラインに刺さってしまうと糸にダメージを与えてしまうので、それも避けたいなという感じです。ビミニツイストにスナップだったりPE直結だったり、人それぞれのフィーリングや好みがあるのですが、糸絡みが気になる人はリーダーラインを組む方法を試してみると良いと思います。
基本的にほぼありませんが、現場でラインブレイクしたりメインラインが傷ついたりした時にFGノットやボビンでリーダーラインを組み直す手間を考えると、ビミニツイストにスナップの方が復帰が早いので強くこだわり過ぎず臨機応変に、柔軟に対応していきたいなと思います。
夜にリーダー結束はしんどいですからね(笑)
タックルセッティングを煮詰め、キャスト精度を上げる
言われなくても…と思われがちですが、ぶっちゃけこれが一番重要だなと思う事です。
ルアー選びよりもキャスト精度を高める事の方がよほど釣果に直結するなというのが、フィールドで釣りをしていて一番感じる事で、水路や河川ではアシなどの植物がポケットになってる所や岸際ギリギリに着いているナマズの目の前にキャストしたり、ミスバイトしたナマズに2度目のキャストをしたり、サイトで見つけた一番でかいナマズにアプローチしたり…。
ピンポイントにルアーを落とさないといけないシチュエーションはかなり多いです。
どうしても正確にキャストが出来ない場合、その理由を突き詰めていく事も非常に重要で、ロッドやリールに対してルアーが軽すぎるとバックラッシュを連発したり、思った所にルアーを投げられないという事が頻発します。基本的な話をすると記事の本題から大きく逸れてしまうので深掘りはしませんが、タックルバランスを煮詰めるという事も意識しながら、キャスト練習も兼ねてフィールドでルアーを撃ち続けていくと、きっと周りとの差も出てきますし確実に上手くなっていく事を実感できると思います。自分が始めた頃は誰も教えてくれる人がいなくて非常に苦労しました。
バスフィッシングと違って何本もロッドを持ち込む事は少ないと思います。
一本のロッドで色々なルアーをキャストする事が増えるので、適合ウェイトをしっかり把握して、ここぞ!という時にバッチリとキャストを決められるタックルセッティングで挑む事が肝心だなと。
ナマズ釣りだけじゃないんですけど、適合ウェイトを無視したセッティングでルアーキャストしてミス連発してる知人、友人が多いので…(笑)
このあたりをどんどんと突き詰めていくと「ナマズ釣り」のコツじゃなくて「魚釣り」の基本に忠実な内容になっていくように思います。
簡単に釣れる魚種であっても、学べる事が非常に多いです。
だけど結局は…
ルアーもエサも関係なく落ちパクで釣れるのなら、世間一般のやり方にとらわれず、自らが一番楽しいと思える釣り方を見つける事が最も大事だと思います。
頑なにアンダーウォータールアーを投げる友人もいますし、ナマズ専用ルアー「ポルトガ」なるルアーを教えて貰った時は非常に衝撃的でした。
現代における釣りの本質は、やはり遊びだと思っています。やってる時は本気ですけど…(笑)
ライギョ釣りと違って暗黙のルールやバスアングラーとの軋轢もほぼないと認識していますし、これからも自由な発想で楽しんでいきたいなと思っています。(ライギョマンの悪口じゃないですよ、自分もライギョやってますから笑)
バスロッドやフィネスタックルなどのライトタックルでやり取りをすると、強めのベイトロッドでごぼう抜きする時と違って驚くほど暴れてスリリングです。
ライト&ショートロッドで狙っても非常に楽しいです。
昼も夜も。

たまにはこんなのも…。
スピニングで楽しむも良し、オールドリールで楽しむも良し。
アンダーウォーターでもトップウォーターでも良し。
エサ釣りだって良いわけです。
自由でオープンなナマズ釣りを皆で楽しむ事が出来れば良いなと思います。
さぁ、お気に入りのタックルを持って、近所のドブに繰り出しましょう!!
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